10月後半になりまして、すっかり涼しくなりましたね。
もう上着が必要な季節になってまいりました。
寒さに非常に弱い 設計担当の中村です。
先日は新しいお宅の気密検査に立ち会ってきました。
もうすでに何度も気密検査をしていましたが
このブログでご紹介するのは始めてかもわかりませんね。
高気密高断熱の性能にこだわっています私共の
お宅を数値化して確認できる良い機会です。

工事途中で外壁の断熱材と気密シートを張った段階。
(薄いグリ-ン色のフィルムが気密シートです)
構造材が見えていますが外部との隙間を極限まで
無くしての計測です。


黒いテープで隙間をふさいで、びっちり閉じていきます。

そして、専門の検査員が機械を設置していきます
↓↓

この機械で建物内の空気を吸いだしていきます。
吸いだした時に、どれぐらいの空気が外壁の隙間から
入ってくるかが数値にでてくる仕組みです。


測定しながらでもまだ隙間がないか、
もれがないか徹底的に外壁廻りをチェック
していきます。

そして、足元の機械から数値データが
出てきます。
今回のお宅では、なんとC値=0.29。
かなり良い数値です。
この違いは、家の大きさや空間の広さ、そして窓サッシ
の種類や数多さによることが多い、と検査員も言っていました。
引違サッシよりも縦スベリや横スベリの方が
きっちり閉まって気密性が高いので、今後は
窓サッシの種類選びやご提案の時にも気をつけたい
と改めて思いました。


日々、こういった経験と勉強からさらにさらに
提案力を上げていきたいと思いました。
寒くなれば余計に、省エネルギ-としても有効な高気密高断熱。
性能威力が発揮される季節になってきましたね。
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C値は「相当隙間面積」とも呼ばれ、住宅の気密性能を数値で表したものです。
具体的には、建物の床面積あたりどれだけの隙間があるかを、c㎡で示します。
C値が小さければ小さいほど隙間が少なく、その住宅は気密性能に優れていると
評価されます。
C値が1.5㎠/㎡であれば、100㎡の床面積に150㎠の隙間(はがき一枚分)
があることを意味します。
一般的な住宅のC値は5㎠/㎡、高気密住宅と言われるのはC値2.0㎠/㎡以下です。
HEAT20(※)では、CFD解析などを利用したさまざまなシミュレーションを踏まえ、
新築時の性能として、C値=0.7 ㎠/㎡ ± 0.2 を目安としていますが、適切な
換気がなされている場合、気密性能は低ければ低いほどよいと考えられています。
※HEAT20 「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」の略称。
深刻化の一途を辿る地球温暖化とエネルギー問題の対策のために2009年に発足。
研究者、住宅・建材生産者団体の有志によって構成されている。
