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住まいのお手入れカレンダー

住まいの管理には、季節や気候などにより、それぞれ最適な時期があります。一年を通して住まいの管理スケジュールの目安となるカレンダーを示しました。これを参考にして、お住まいの地域の気候条件等に応じたオリジナルな「住まいのお手入れカレンダー」を作ってみましょう。

1月

・年の初めに、1年のお手入れ計画を立てましょう。
・火災に備えて、消火器の位置と使い方を、家族全員で再確認しておきましょう。
・部屋の空気がこもりがちです。こまめに換気しましょう。

2月

・暖房による結露の防止、結露によりたまった水分の掃除をこまめにしましょう。
・水道管の凍結防止策を講じましょう。

3月

・雪解け後の掃除をしましょう。
・冬季に傷んだ箇所を点検しましょう。
・暖房器具のお手入れをしましょう。
・春一番の吹く季節です。家の中に吹き込んだ埃をこまめに掃除しましょう。

4月

・春の強風で舞い上がる土ぼこりや黄砂などでガラスが曇りやすい時期です。
陽射しが明るくなり、窓ガラスの汚れが目立ち始めますので、
窓ガラス、レール部分を掃除しましょう。
(晴れた日はガラスを磨いた水や洗剤がすぐに乾き、拭き跡が残りやすいので、曇った日の方がきれいに磨けます)
・生垣の刈込み等、庭のお手入れをしましょう。
・シロアリに注意しましょう。
羽蟻を見つけたらシロアリかどうか確認し、
シロアリの被害が見つかったら大小に関わらず専門業者に相談しましょう。
(4~7月は羽蟻の活動期、沖縄県では2月頃から)

5月

・草刈りをしましょう。(5月・7月・9月)
・梅雨に備えて排水溝、ためますの掃除をしておきましょう。
・ホウ酸塩などの木材防虫防腐剤等で、ヒラタキクイムシの繁殖を防ぎましょう。(5~6月が活動期)
・壁紙のはがれや塗装のはがれを点検し、必要であれば直しておきましょう。

6月

・除湿、カビ防止のため、雨天以外は窓や押入れのふすまなどを開け、通風、防臭に努めましょう。
・屋根や雨どいの点検をして、雨漏りに注意しましょう。

7月

・外部の塗装に最適の季節です。塗装がはがれている箇所は塗り替えましょう。(7月・10月)
・網戸の点検、取り付けをしましょう。
・草刈りをしましょう。(5月・7月・9月)
・梅雨があけたら畳を上げて大掃除しましょう。

8月

・台風に備えて住戸内外の点検をしましょう。
(屋根、雨どい、窓、雨戸、排水溝)
・暑くて水仕事も気持ちよく出来る時期です。また陽射しも強く、
日光消毒もできます。家族全員が揃う夏休みなどを利用して、外壁や庭、門扉などの外回りの大掃除をしましょう。

9月

・網戸、雨戸のお手入れをしましょう。
・冷房器具のお手入れをしましょう。
・草刈りをしましょう。(5月・7月・9月)
・屋根、雨どい、塀など家のまわりを点検し、破損個所は早めに補修しましょう。
・防災の日を機会に、住まいの地震対策を見直してみましょう。

10月

・秋の長雨や台風で傷んだ箇所を点検しましょう。(屋根、外壁、カーポートなどの破損やひび割れなど)
・雨どいなどの落ち葉を取り除きましょう。
・外部の塗装に最適の季節です。塗装がはがれている箇所は塗り替えましょう。(7月・10月)

11月

・暖房器具を準備しましょう。
・すきま風を防ぐ工夫をしましょう。
・職人(専門家)に依頼する仕事は早めに手配し、当月中に済ませましょう。(12月の繁忙期は予約が取りにくいです)

12月

・凍害、雪害に備えましょう。
・大掃除と各部の点検をあわせて行いましょう。

住まいの防災対策~地震~

地震の来襲を予測する技術は日々進んでいますが、今のところまだ難しい状況にあります。それだけに、日頃から万一に備える姿勢が大切です。特に、火災による二次災害が最も大きな被害の原因となりますので、火の始末には十分注意しましょう。

マグニチュード

マグニチュードとは地震そのものの規模を示す単位で、数字が大きくなるほど、地震が大きいということです。マグニチュードが1違うとそのエネルギーは約32倍になるといわれています。震度とはある場所での揺れの大きさを示し、マグニチュードの大きい地震でも、震源から距離が遠ければ震度は小さくなります。

震度の知識

震度2

屋内で静かにしている人の大半が
揺れを感じる。

震度3

屋内にいる人のほとんどが
揺れを感じる。

震度4

ほとんどの人が驚く。
電灯などのつり下げ物は大きく揺れる。

震度5弱

大半の人が恐怖を覚え、
物につかまりたいと感じる。

震度5強

棚にある食器棚や本で
落ちるものが多くなる。

震度6弱

立っていることが困難になる。

震度6強

耐震性の低い木造建物は、傾くものや、
倒れるものが多くなる。

震度7

耐震性の低い木造建物は、傾くものや、
倒れるものがさらに多くなる。

参考:国土交通省 気象庁「震度と揺れ等の状況(概要)」

万一の地震に備えて

①門・塀

住まいの耐震性には注意をしていても、地震の時に建物の外に出ていた場合には、門や塀の耐震性がとても大切です。これまでに発生した地震でも、ブロック塀や石造の塀などの倒壊により多くのけが人や死者が出ています。また、倒れた塀が道路を分断して、被災後の避難や救助、消火活動の妨げになった事例もありました。正しく工事がされていないものや、老朽化しているものは早めに住まいの応援団(専門家)の点検をうけ、取りこわすか、補強しておくことが必要です。参考としてブロック塀の補強の一例を示しておきますが、なるべく危険な塀は取りこわして安全にしておきましょう。

※ブロック塀を生垣にする場合、自治体による工事資金助成制度がある場合もありますので、お住まいの近くの市役所や区役所などに問い合わせてみましょう。

②家具の配置

地震時の安全、さらにその後の避難などを考慮して、
家具の配置に関しては、下記のことに注意しましょう。

・寝室、幼児・高齢者のいる部屋になるべく家具を置かない。
・部屋の出入り口付近や廊下、階段等に物を置かない。
・地震時の出火を防ぐため、火気の周辺に家具を置かない。
・家具の上にガラス製品等壊れやすい物を置かない。

③家具の転倒防止

家具対策の基本は、地震で揺れても倒れないように固定することです。
まず、以下のことに注意し、
さらに家具が転倒しないように固定する方法を考えましょう。
・じゅうたんや畳に背の高い家具を置かない。
・重い物を下の方に収納し、倒れにくくする。
・前のめりより、後ろもたれ気味に置く。

器具を取り付ける頑丈な部分を見つける

転倒防止器具を取り付けて固定などをするためには、設置する壁に十分な強度が必要です。固定する際は、薄い壁を避け、頑丈な柱などに固定するようにしましょう。柱などが無い場合には、壁の中の下地材(下地の桟など)がある場所にネジなどで家具を固定しましょう。下地材の位置等を見分ける場合は、下地探知用センサーの機器、市販の専用プッシュピンといった器具を用いる方法や、打診による方法で判断できます。また、工法によっては桟が入っておらず、壁に直接ネジ止めができないものがあります(この場合には補強する方法があります)。壁には多くの種類があるため、わからない時は住まいの応援団(専門家)に相談しましょう。

家具をしっかりと固定する

L字金具等を用いて、しっかりと家具を壁や床などに固定します。

・L字金具での壁への固定が困難な場合には、取り付け位置がある程度自由なベルトやZ型の固定器具もある。

※自治体による転倒防止器具の購入、取り付け費を補助する制度を導入している場合もありますので(愛知県小牧市など)、お住まいの近くの市役所や区役所などに問い合わせてみましょう。

地震が来たら

①火の始末

使用中のガスコンロやストーブなどの火を消します。給湯器も忘れないようにしましょう。

②電気を止める

分電盤のアンペアブレーカーのスイッチを切り、住まいに送られる電気を止めましょう。

③出口の確保

地震の揺れによって、窓枠や戸が変形し建具が開かなくなることがあります。身の安全が確保されたら揺れの合間をみて、扉や窓を少し開き避難出口を確保しましょう。

地震の後の点検

地震の後、住まいを十分に点検しましょう。

1.屋根瓦のずれ
2.給排水管の漏水、ガス漏れ
3.門・塀の割れ、傾き
4.基礎、外壁の割れ
5.建具の開閉

※大きな損傷箇所が発見された場合には、すぐに住まいの応援団(専門家)に点検を依頼しましょう。

住まいの防犯対策

世界の中でも指折りの治安の良い国と言われてきた日本ですが、昨今では、私達の身のまわりにも様々な犯罪が起こり、その発生件数も増加しています。住まいにおいても、住宅侵入犯罪(※)が増加していますので、住まいの安全・安心を守るためには、防犯計画をしっかり立てて、十分な対策をする必要があります。

※住宅等侵入犯罪には3つの手口があります。(警察庁HPより)

■空き巣

家人などが不在の住宅の屋内に侵入し、金品を盗むもの。

■しのび込み

夜間、家人などの就寝時に住宅の屋内に侵入し、金品を盗むもの。

■居空き

家人などが昼寝や食事をしているすきに住宅の屋内に侵入し、金品を盗むもの。

泥棒が入りにくい家

戸建て住宅へのおもな侵入経路

泥棒が入りにくい家にするために

警視庁調査によると、泥棒が侵入を諦める所要時間は半数程度が5分程度、犯行にかける時間は10分程度という傾向が多く見られます。泥棒が簡単に入りにくい家にすれば、侵入は防げるのです。そのために何をすれば効果的かを考えてみましょう。

①外灯を付ける

昼間の空き巣ねらいを除き、防犯灯の設置されている家は泥棒が入りにくいものです。人を感知して点灯、自動消灯するセンサーライト(人間感知型自動点滅ライト)などは不在の時も防犯に役立ち、車庫にも効果的です。

②高い植木やバルコニー下の足掛かりなどを置かない

樹木やブロック塀が家に接していると、2階に侵入しやすくなります。塀・柵・生垣は、見通しをよくして、乗り越えや、すり抜けがしにくく、上方への足場にならないように工夫しましょう。生垣には、とげのある低木が効果的です。周囲からの見通しを良くし、侵入者が身を隠せないよう、庭木の手入れは大切です。
庭木やエアコンの室外機などは、2階への足場にならないように留意しましょう。また、バルコニー下などにある移動可能なものは撤去し、死角のできない位置に移動しましょう。
庭や敷地内空地には、足音がする砂利などを敷き、門には門扉やインターホン等をつけるなどして敷地内へ簡単に出入りできないようにしておきましょう。

③窓に補助錠などを付ける

戸建て住宅への侵入の過半数は窓ガラスの破壊によるものです。これに効果的な対策は、「ロック(鍵)付きクレセントに変える」、「窓の補助錠をつける」、「ガラスに防犯フィルムを貼る」の3つです。
窓に補助錠が付いていたり、クレセントが鍵付きであったりすれば、ガラスを割っても窓を開けることができません。また、防犯フィルムをガラスに貼る事で、ガラスを割る事が困難になります(ガラスを衝撃に強い合わせガラスに替えるのも効果的です)。
また、ガラスの破壊を感知して大音響を発するガラスセンサーを設置するなどの方法もあります。

④掃出し窓に雨戸やシャッターを付ける

窓の中でも掃き出し窓(ほうきで掃除をしたときにごみが掃きだせる窓)は特に狙われやすく危険なので、雨戸かシャッターを付けます。さらに、雨戸錠(サル又は止め金具とも言います)を上下に付け、敷居が木製の場合は、ドライバーやバールなどで雨戸を外されやすいので、「外れ止め」用の金具を付けます。雨戸を閉めた時は、雨戸に付いている上下の錠を必ず掛けましょう。
シャッターの場合、後付けにするなら上げ下げ式開閉タイプで、スラット(シャッターの戸の部分)を下ろすと自動的に施錠される構造のものがよいでしょう。
浴室やトイレなどの高窓も、面格子を設置する必要があります。また、面格子を付けていても窓に錠が掛かっていない場合には、格子を外して侵入される恐れがありますので、しっかり施錠しましょう。

⑤玄関にツーロック(鍵2つ)以上付ける

一般に「ワンドアツーロック」とは、1つの扉に2つの錠前を取り付けることです。
扉に複数の錠前が付いていれば、ピッキングやサムターン回し、暴力破壊行為に有する時間も2倍、3倍になり、有効な防犯対策となります。
外開き扉には防犯性能の高い箱錠や本締錠の2つを組み合わせたツーロックが最も効果的です。また、さらに防犯金具としてガードプレートを取り付けるとより安心です。
扉センサーのアラームの設置も効果的ですがピッキングに的を絞った警報装置なので、地域の犯罪傾向などを考慮した上で利用するようにしましょう。
また、玄関にモニターテレビ付インターホンを設置すると、不意な訪問者を夜間でもはっきり映し出します。

CPマーク(Crime Prevention=防犯)

防犯性が高いものとして高く評価されている製品として、CPマーク製品が推奨されています。CPマークは、国土交通省、警察庁、民間団体(ガラス工業会など)から構成される官民合同会議により、平成16年に制定されました。「防犯性能の高い建物部品目録」に掲載・公表された建物部品のみに「CPマーク」の使用が認められ、「防犯建物部品」と呼ばれます。対象製品はすべてリスト化されています。
対象製品はドア、サッシ、シャッター、面格子、雨戸、鍵、補助錠、防犯ガラス、防犯フィルムです。実際の被害態様に応じた試験を行い、実際の侵入手口に5分以上耐えられると認められるもののみ認定します。例えば、鍵についてはピッキング、窓ガラスにはこじ破り、打ち破り、クレセントはずしといった具合に実際の窓際の侵入手口に対応して、バール、ドライバーなどを使っても5分以上攻撃に耐えられるか否かをテストします。認定を受けるか否かは各メーカーの任意ですので、CPマークがないからといって防犯性能がないわけではありませんが、一つの参考となります。

⑥不在と見せないための方策を心がける

泥棒は侵入前に何らかの確認をします。監視カメラや補助錠などの設備だけで安心せず、下記のような生活上の方策を心がけましょう。
・外出時は雨戸とカーテンを閉めるようにしましょう(中が丸見えだと不在であることがわかるため)。
・旅行等、長期不在にする時は隣近所へ声をかけておくと共に、郵便物・新聞などの配達を止めて不在であることをわからせないための工夫をしましょう。

代表的な防犯システム

・警備保障サービス(訓練された警備員が自宅まで駆けつけます)
・ホームセキュリティー(空き巣ねらいや押し売り、火災やガス漏れまで警備会社が監視します)
・赤外線警報器(見えない赤外線が防壁を作り敷地内を守ります)
・防犯カメラ(監視を住居者が行います)
・防犯センサー、防犯ベル(衝撃を受けたり、破壊されると大音響で警笛が鳴ります)

犯罪者の心理

空き巣対策を確実に行うためには、犯罪者の心理を知ることも重要です。警視庁のHPでは泥棒撃退診断(提供:警視庁)を行っています。ピーポ君の解説で、泥棒心理についてわかりやすく教えてくれますので、防犯対策に役立ちます。
また、さらに重要なのは、あなたのお住まいの地域の現状を知ることです。同じく警視庁では犯罪発生マップ(提供:警視庁)を公開しています。自分の地域が犯罪多発地域かどうか確認しましょう。

その他生活上の注意

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