知っておきたいQ&A
屋上リビングについて
なぜ木造住宅で屋上庭園が可能になったのですか?
3つの課題(勾配・面積・防水技術)が解決したからです。
課題1)
これまで、住宅瑕疵担保責任保険では、陸屋根は1/50以上の急勾配があるものを対象としており屋上の利用が難しかったのですが、平成20年度以降、排水勾配が1/100以上あれば施工可能となりました。
財団法人住宅保証機構「まもりすまい保険設計施工基準・同解説」P32より
(2)バルコニー及び陸屋根の排水勾配【第8条1項】
「バルコニーの床面」および「陸屋根の屋根面」(以下、本条において「床面等」という)は、室内へ雨水を侵入させないため、原則として1/50以上の排水勾配を設けることとし、勾配は排水溝またはドレンに向かう方向とすること。
なお、「ただし書」において、「防水材製造者の施工基準によること」を可能としている。例えば、製造者ごとに「合板等を二層張りとする下地の仕様」や「勾 配付き断熱材による勾配の精度確保」などにより、排水勾配を1/100以上としている例がある。ただし、製造者基準による場合は、届出事業者から保険申込 窓口へ、該当する製造者基準の写しを提出していただく必要がある。
課題2)
同様に住宅瑕疵担保責任保険では、10m2までの屋上バルコニーしか認められていませんでしたが、これも同じく、平成20年度より施工m2数の規制は全て撤廃され広い屋上空間が施工可能となりました。
財団法人住宅保証機構「まもりすまい保険設計施工基準・同解説」P32より
課題3)
従来、木造住宅での防水技術面で課題がありましたが、防水の材料供給メーカーのご協力により、木造住宅屋上用の新しい防水工法を提供頂きました。既存の木造住宅において普及している防水は1層のFRP防水のみであるのに対して、プラスワンリビングでは木造の特性である「揺れ・たわみ」に強い金属板の成形物の防水を採用しており、雨漏りの心配はなくなりました。
≪防水の構造・工法について≫ http://www.plusoneliving.jp/plan/waterproof2.html
屋上に重いものを載せるのが心配です。
平均で60kg/m2以下の軽量工法なので安心です。(ちなみに、瓦を葺くとその重さは30~200kg/m2)
親会社である東邦レオには、都市緑化で30年以上の実績があります。その経験を活かして屋上庭園の軽量化を実現しました。都市緑化の分野でも特別な荷重対策をしていない既存建物を中心に、60kg/m2以下の軽量工法が主流となっています。仮に、屋根に瓦を葺くとその重さは30~200kg/m2になります。特別な荷重対策をしなくても屋上庭園は可能です。ただし、竣工後の屋上庭園で、土壌や家具などの追加をする場合は検討が必要です。
屋上にすることで、2Fが暑くならないのですか?
屋根でも屋上でも屋根裏の構造はほとんど変わらないので、屋上にすることで2Fの居室が暑くなることはありません。 また、プラスワンリビングの舗装材は防水層との間に空気層があるので、屋上面が直接熱せられるのを防ぎます。
屋上庭園にすることで雨漏りの心配はないのですか?
問題ありません。(安全な防水と、安全な施工)
プラスワンリビングでは「金属防水」を採用しています。これは、全国でも27万棟以上の実績のある防水工法です。金属防水のしくみは従来からある金属板の屋根と同じ原理によるものです。屋上の形に合わせて成形した金属板を設置します。FRP防水のような塗り物の防水との大きな違いは、建物と独立しており木造特有の下地の動きによる影響を受けにくいことです。
また、瑕疵保証履行法により平成20年度から施工に厳しい制限が設けられています。もともと安全な工法ですが、より防水の効果を発揮する施工条件に変わっています。
工法や10年保証(標準)についての詳しい内容はこちらをご覧ください。
≪屋上の防水について≫ http://www.plusoneliving.jp/plan/waterproof2.html
防水の保証は何年間ですか?
屋根の防水保証と同じ期間の保証がございます。さらに保証期間の延長を希望される場合は、保証期限の6ヶ月~2ヶ月前にご依頼いただければ、有償の所定の点検をしたのち問題がなければ、「10年延長保証登録書」を発行いたします。
詳しくは、こちらを御確認下さい。
《防水の安全性について》 http://www.plusoneliving.jp/plan/waterproof2.html
屋上庭園を施工後、防水のメンテナンスはできるのですか?
可能です。
プラスワンリビングはメンテナンスの事を考え、タイル・デッキなどの舗装材や植栽などを極力取りはずしが出来るように設計しております。
例えば、屋根と同じように10年後に防水のメンテナンスをしたいとお考えの場合、防水のメンテナンスから、屋上緑化の復旧まで行う事が可能です。
屋根のやり変えの場合、足場等も必要になる為150万~200万円の費用がかかりますが、プラスワンリビングの場合は、防水のやり変えから屋上庭園の復旧までで100万円程度です。
また、デザインを変えたい等の理由による改修の工事も可能です。
※上記の価格は参考の税別価格です。
ドレン(排水孔)にゴミがたまって溢れた水が室内に逆流しませんか?
オーバーフロー管で回避できます。
ドレン(排水孔)にゴミがたまることで滞水する可能性があります。
これはバルコニーでも全く同じなのですが、何も無いバルコニーとの違いはやはり植物や土があることで、ドレンにゴミが多く集まる可能性があります。そのために通常のバルコニーよりも注意して掃除は行ってください。
尚、非常時用としてオーバーフロー管という安全装置を必ず施工しています。仮にドレンが詰まったとしても、そこで再度排水させます。
また、土の流出が止まらない場合は、何かの異常の可能性がありますので、直ぐにご連絡ください。
豪雨を想定した排水性能の計算について
1. 降雨量W(リットル/s)を求める
降雨量(m3/s)=降雨速度(m/s)×屋根面積(m2)なので、
降雨速度を160mm/h(4.44×10の-6乗m/s)とすると、
降雨量(m3/s)=4.44×10の-6乗m/s×屋上面積50m2=2.22リットル/s
50m2の屋上に160mm/hの雨が降ると、毎秒2.22リットルの水が溜まることになります。
2. 排水量Q(m3/s)を求める
降雨は、「①箱とい」を経て「②縦とい」から排水します。
プラスワンリビングで使用する「①箱とい」の排水量は、4.76リットル/sです。
これを側溝に両側に2ヵ所設置しています。
4.76×2=9.52リットル/s(勾配1/100の場合)
また、「②縦とい」の排水量は1.84リットル/sで、これも2ヵ所設置しているので、
1.84×2=3.68リットル/s
3. プラスワンリビングの排水性能
①箱とい9.52リットル/s > 降雨量2.22リットル/s
②縦とい3.68リットル/s > 降雨量2.22リットル/s
台風やゲリラ豪雨の雨量による影響はないのですか?
集中豪雨時の雨量にも対応する、排水設備を設置しています。
建物の計画時にある程度の雨量(降雨速度160mm/h)を想定して、「とい」を設置しています。 【雨量について】
平成20年8月末に発生し、死者行方不明者を出した愛知県岡崎市の集中豪雨の降雨速度は、146.5mm/hだったそうです。「とい」の排水性能は充分ですが、ゴミなどで詰まってしまうことが無い様、Q5の説明と同じく ドレンの掃除をお願いします。
また、「とい」が詰まった状態で雨が降った場合にも、備えてオーバーフロー管を設けております。
バーベキューをしても火事の心配はないのですか?
心配ありません。(ただし使用法にご注意下さい。)
タイル舗装の上で、専用のバーベキューコンロを安全にご使用していただいている限り、大丈夫です。また、プラスワンリビングで使用している防水は、不燃認定を取得しています。
ただし、木造住宅の屋上ですので、残り火は必ず消化確認をお願いします。またタイルの隙間に火種が落ちていることもありますのでご注意ください。
※タイルなどの舗装材をはがして防水層の直上でのご使用は危険です。絶対に行わないで下さい。
※タイルの上でも焚き火やキャンプファイヤー、花火は危険です。絶対に行わないで下さい。
植物の「枯れ」が心配です。
プラスワンリビング2014では、人工芝と貯水機能付きプランターを採用。
プラスワンリビング2014から、お客様からの要望により天然芝の採用を終了し人工芝のみとなっています。また、植物を植えたプランターは貯水機能付きです。雨が長く降らない場合は貯水の状態を確認して下さい。
菜園などに利用できるフリーガーデンについては、お客様ご自身での水やりが必要となります。ご理解の上購入をご検討下さい。
菜園で植えられる植物には何がありますか?
トマト、ナス、ピーマンなど地上部に実ができるものがおすすめです。
プランAの菜園の土壌厚みは約20cmです。地上部(土より上)に育つ植物は基本的に栽培可能となります。また、サツマイモやジャガイモなども可能です。大根などの地中で長く育つものは、畝を作るなどの対応が必要です。
プランのカスタマイズは可能ですか?
この価格はパッケージ販売で実現したものなので、ファニチャー(家具)などの変更などはお受けしておりません。
従来の屋上庭園は高価でなかなか手の届かないものでしたが、プランのパッケージ販売などにより屋根と同等価格にまで近づけることができました。その為、ファニチャー(家具)や舗装材のバラ売りや色変更などはお受けすることができません。ご了承ください。
ファニチャー(家具)や舗装材の保証について。
使用方法を限定できないため保証はしておりません。
プラスワンリビングで採用しているファニチャーや舗装材はもともと高品質で劣化しにくいものですが、使用方法を限定できないため保証はいたしません。ご了承ください。
エネファームについて
どんなシステムですか?
ガスで発電し、その時に出る熱で給湯できる家庭用燃料電池コージェネレーションシステムです。
小学校で行った水の電気分解を覚えていますか?水(H2O)を分解すると水素(H2)と酸素(O2)ができますが、これを逆にして、水素と空気中の酸素をつかって直流電機を発生させます。水素は、都市ガスの原料である豊富でクリーンな天然ガスの主成分メタン(CH4)から、効率用取り出せます。
どのくらい発電できますか?
一般的な家庭で1年間に必要な電力量の70%をまかなえます。
エネファームの年間総発電量は約3,800kwh。
従来システム①または②の年間購入電力料5,389kwhの約70%をまかなえる計算です。
※従来システム①(床暖房設置)とは:ガス給湯床暖房機、ガス温水床暖房(LD)ミスとサウナ機能付きガス温水浴室暖房乾燥機、ガスコンロを使用しLD以外の暖房および冷房は電気エアコンを使用すると想定した場合。年間ガス使用量8888立方メートル、年間購入電力量5,389kwh
※従来システム②(ファンヒーター使用)とは:ガスふろ給湯器、ガスファンヒーター(LD)ガスコンロを使用し、LD以外の暖房および冷房は電気エアコンを使用すると想定した場合。年間ガス使用料732立方メートル、年間購入電力量5,389kwh
発電によって年間の光熱費は安くなりますか?
一般的な家庭で、年間の光熱費は88,000円お得になります。
公的な補助金制度はありますか?
エネファーム導入支援補助金が交付されます。
さらに、補助制度・融資制度を整備している地方自治体もあります。
正式名称は「民生用燃料電池(エネファーム)導入支援補助金」。省エネルギーとCO2削減効果の高いエネファームの普及を促進するため、設置者に対して導入費用の一部を補助するものです。